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I.Ae. 24 カルクィン : ウィキペディア日本語版
I.Ae. 24 カルクィン[あいえいいー24かるくぃん]

I.Ae. 24 カルクィンI.Ae.24 "Calquin")は、第二次世界大戦後直ぐにアルゼンチンの航空技術研究所(Instituto Aerotécnico Córdoba)で設計、開発された爆撃機である。外観は一見するとデ・ハビランド モスキートであったが、プラット・アンド・ホイットニー R-1830-G 「ツインワスプ」星型エンジンを2基装備している。性能は低く、どの方向の操作に対しても挙動が過敏で事故が多かったが、20年近くに渡り運用された後で退役した。なお、カルクィンとはマプチェ語イヌワシの意。
== 設計と開発 ==
デ・ハビランド モスキートの成功を受けて、航空技術研究所はアルゼンチンで初めて設計、製造される双発機に類似の全木製構造を採用することにした。I.Ae.24は、片持ち式の中翼配置の木製(全て現地産を使用)主翼に羽布張りの動翼を持っていた。降着装置は通常の引き込み形式で、2重オレオを備えた主車輪はエンジン・ナセルに、尾輪は後部胴体に引き込まれた。2名の乗員は、部分的にアクリル樹脂を使用したガラス製の大型キャノピーの中で並列に配置されていた。武装は機首に4丁の12.7 mm 機関銃を集中配置し、後には20 mm 機関砲や内部爆弾倉に800 kg (1,764 lb) の爆弾と主翼下に12発の75 mm ロケット弾を装備した機体もあった。
元々はI.Ae. 24もロールス・ロイス マーリン エンジンを装備する予定であったが、相当量の供給が不可能となり、結局1,050 hp (782.5 kW) のプラット・アンド・ホイットニー R-1830-G を代替とすることになった。マーリン エンジンを装備する派生型はモスキートと同等の性能を発揮すると計画されたが、R-1830 エンジンを装備した試作機は440 km/h (273 mph) に達するのがやっとであった。後の試作機のI.Ae.28はマーリン エンジンを装着したが、開発計画はより高性能のI.Ae. 30 ナンクに取って代わられた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「I.Ae. 24 カルクィン」の詳細全文を読む



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